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寅さんを観て緒方貞子さんの言葉に思いを馳せる

執筆者の写真: さおりさおり

更新日:2020年3月16日



あけましておめでとうございます!


年明け早々、「男はつらいよ50 おかえり寅さん」を観てきました。


寅さんは夫の影響で好きになり、テレビでやっているのをちょこちょこ観る程度でしたが、

昭和のお正月のように劇場に観に行けることがとても嬉しかったです!


映画が始まる前の松竹の文字が出ただけで鼻をすする音が聞こえてきたり、年齢層がめちゃくちゃ高かったり、いつもと違う映画館の雰囲気を味わいました。


そして、映画を観ながらふと思いました。リアルタイムで観ていないわたしでも、この映画を観ると帰ってきた~というホーム感を感じるのはなぜだろう?と。


考えてみると、寅さんって、寅さんを囲む人たちってすごく温かくて、困っている人がいたら見返りなんて求めずに助ける。


これなんだなぁと。


何かあったらいつだっておいでっていう温かさ。


昭和のテレビを観たり、おばあちゃんから話を聞くとそうやって助け合って生きてきたんだなぁと思います。


今はどうでしょう??


分からないことはスマホですぐに調べられる。

電車も個人個人のスペースが確立して、皆スマホに夢中。

席を譲るべき人がいても誰も気づかない、気づいていないフリ、そんな人が多かったり。

ご近所付き合いは減って、反対にトラブルが増えました。除夜の鐘や保育園にクレームを入れる時代。


これ、寅さんが観たらなんて言うでしょう。

(山田監督は今の時代を観たらきっと俺の出番はないというと思うとインタビューでおっしゃっていましたが・・)


便利な世の中になった代わりに

近くにいる人、居合わせた人との関わりがどんどん減っていく。視野はどんどん狭まり、自分だけの世界の、霞んだフィルターでしか物事を見られなくなります。


それがエスカレートすると自分だけいい思いをすればそれで人生満足になる。

そりゃあマウンティングやあおり運転、歩きスマホ、ネット炎上が増えるわけです。

現代人こそ寅さんマインドが必要なのだと思います。。


今回のマドンナのイズミはUNHCRの職員という、世界の難民を支援する仕事をしていました。山田監督も満州で生まれ、厳しい時代を過ごしてきたそうです。

今回の映画を通して、「自分だけよければいい」じゃなくて、もっと周りに、世界に目を向けてほしいとおっしゃっていたのが印象的でした。


昨年亡くなられた緒方貞子さんも同じことをずーっと仰っていました。

「今の若い人は視野がどんどん狭くなっている。」

「自分だけよければいいではなくて、横のつながりを大切にして、世界で何か起こっているかを見てほしい」


そういうことを緒方さんが訴え続けてきたUNHCRという機関が

今回の映画で取り上げられて、難民問題がクローズアップされたことも個人的にはとても嬉しかったです。国も自国ファーストの時代になってきていますが、決して他人事ではありませんから。同じ人類が苦しんでいることに変わりはありません。


緒方さん、山田監督など偉人の言葉を胸に、

わたしもこれから一人でも多くの方に笑顔で過ごしてもらえるようなお手伝いができるように精進してこうと思います!


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